コロナ禍もあり、アウトドア、キャンプに関心を持たれる方が増えていますが、豊かな自然の中で過ごすのは気持ちのいいものです。
そして、コロナ以前もキャンプ好きの方は沢山いらっしゃいましたが、自分でキャンプ場を開設したいという方が増えています。
そんな方のために、今回は、キャンプ場開設までのプロセスをまとめて、少し細かくお話させていただきたいと思います。

〇こんな方がキャンプ場の開設を考えている！

　キャンプ場開設を考えている方が増えているというお話をしましたが、勿論、その中には、リゾート施設の一部、企業活動として検討される場合もありますが、そうでない、個人の方の中にも、キャンプ場を開設したい、自分のキャンプ場を持ちたいという方が増えています。

その多くは、次のような方です。

　・アウトドア、キャンプが大好きで、「好き」を仕事にしたい。

　・とにかく大自然、好きなキャンプ場で多くの時間を過ごしたい。

　・自分の理想のキャンプ場を造ってみたい。

　・リタイア後の第2の人生をキャンプ場で送りたい。

　・とにかく、その場所が大好き。

　このように、それまで全く違ったお仕事をされている方でもキャンプ好きが高じて、キャンプ場の開設を夢見るようになられるようです。
そして、自分のキャンプ場を持てるようになった方が沢山いらっしゃいます。

〇キャンプ場の種類は？

　皆さん、キャンプ場と言えば、どのようなものを思い浮かべられるでしょうか。

　自然の中の少し人里離れた場所でテントを張って自炊をして過ごす、といったものが、もっともオーソドックスなものかもしれません。
ですが、最近のアウトドア、キャンプブームもあり、グランピングという言葉まであるように、キャンプの在り方、キャンプ場の様子も変わってきていますので紹介していきます。

　・ロッジ、コテージ、バンガロー付き

　　テントを張るのではなく、シンプルな建物を中心に過ごすタイプです。

　　自然は好きだけど虫等が苦手、外で寝るのはちょっと、、、といった方にとっては、うってつけのものです。
特に小さいお子さんがいるご家庭や、グループで利用されるケースが多いようです。

　・オートキャンプ場

　　最近では、キャンピングカーを利用される方も増えていますが、キャンプと言えば車がつきものです。
勿論、キャンプ場をプラニングしていくにも車との関わりを考えていく必要があります。そんなオートキャンプ場には次のようなものがあります。

　　＜フリーサイト＞

　　　フリーサイトとは、文字通り、敷地の中で自由に、スペースを確保して、キャンプを行うものです。

　　＜区画サイト＞

　　　区画サイトとは、1つ1つのスペースが区画されているものを言います。それぞれの区画は、駐車スペースとテントを張り、テーブルを出したりするためのスペースとから出来ています。

　　＜ガレージサイト＞

　　　サイト毎にガレージが併設されたものです。車や荷物をガレージの中に入れておくことが出来ますし、トイレ等のプライベートなスペースが設置されている場合もあります。

　・グランピング

　　アウトドアブームの中で、新しく注目されているものの1つがグランピングです。元々の語源は、「魅惑的」という意味のグラマラスと、キャンピングが合わさったものです。
イメージとしては、少し豪華なキャンプと言ったところでしょうか。
常設のテントがあり、寝具やテーブル等が備え付けられているもので、食事等の提供をしているところもあり、本来のキャンプとは少し違ったものですが、快適さが人気となっています。

〇キャンプ場にはどんなものが必要？

色々なキャンプの形態があるということを説明させていただきましたが、実際にキャンプ場で必要なものについて見ていきます。
キャンプ場は次のようなもので構成されています。

・テントを張る等のキャンプを行うためのスペース

・車を停めるためのスペース

・炊事、トイレやシャワー、洗面、お風呂用の施設

・販売や飲食を提供する施設

・管理用の施設

勿論、キャンプ場によっては、全て必要なものではありませんが、最近ではテントサウナといったものがあるキャンプ場もあるようです。

〇キャンプ場の開設に向けて必要なこと

　それでは、具体的にキャンプ場の開設のために必要なことを見ていきます。

　＜どんなキャンプ場にしたいのか？＞

　　まずは、どんなキャンプ場にしたいのかといったコンセプトをはっきりさせることが必要です。
勿論、経営が成り立つことは必要ですが、せっかく自分のキャンプ場を持つわけですから、キャンプにかける想いを形にしていくことが大切だと思います。
キャンプ場の種類については、先ほど紹介しましたが、次のようなことを考えてみてください。

　　・どんな人に来てもらいたいのか？

　　・どんな時間の過ごし方をしてもらいたいのか？

　　まず、最初の「どんな人」についてですが、1人や女性だけでも来やすいものにするのか、グループあるいはファミリー向けのものにするのかといったこと、あるいは本格的なキャンプ好きの方に来て欲しいのか、キャンプ初心者の方も楽しめるようにするのか、といったことを考えて見てください。

　　次の「過ごし方」ですが、テントの設営や炊事まで何もかも自分ですることを楽しんでいただくのか、そのような一見煩わしいことを抜きにして大自然の中でくつろいでほしいのか、あるいはペットも一緒に楽しめるものにするのか、といったことを明確にしながら、プラニングしていってくといいですよ。

　＜用地の確保、工事＞

　　プラニングと同時に必要なのは勿論、用地の確保です。
好きな地域を重点的に探すのか、とにかくキャンプ場用地になりそうな物件について情報収集していくのか、どちらかになるかと思います。
田舎等自分で用地をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、キャンプは場所が大切ですから、時間をかけて探してみてください。

　　あとは、設計や工事を頼む業者さんの選定、発注といったことになります。

　　最も、お金がかかる部分になりますから、予算について、明確に決めておく必要があります。

　＜必要な許認可＞

　　キャンプ場の開設には次のような許認可が必要になってきます。

　　・土地や建物に関する許認可　

　　　代表的なものとして、農地転用、林地開発許可、開発許可、建築確認といったものが必要となることがあります。

　　・営業や販売に関する許認可

　　・旅館業許可

　　　　コテージ等や常設のテントといったものの場合は、旅館業の許可が必要となることがあります。
ガレージキャンプ場の場合、常設のガレージを宿泊用に提供していないということで旅館業法の許可は必要ありません。

　　・飲食業許可

　　　　料理を提供する場合は、飲食店業の許可が必要となってきます。

　　・食肉販売許可

　　　　BBQ用などでお肉を販売する場合は、食肉販売業の許可が必要です。

　　・食品衛生法に基づく営業許可、食品衛生責任者の資格

　　保健所が管轄となるもので、自治体によっては独自の決まりがある場合もあります。

　　・酒類販売業免許

　　　　アルコール類を販売する場合、必要となってきます。管轄は税務署です。

　　・その他

　その他にお風呂がある場合は公衆浴場法、温泉がある場合は温泉法の許可が必要です。あとは、水道法や消防法等が関わってくる場合もあります。

＜運営＞

　キャンプ場を継続的に運営していくためには、管理や整備・メンテナンスが大切になってきます。

　自分や家族だけでやっていけるのかを検討しておくことも大切ですし、軽トラや草刈り機等整備やメンテナンスのために必要なものを揃えておく必要もあります。

〇あなたのキャンプ場を成功させるために大切なこと

　最後に、あなたのキャンプ場を成功させるために大切なものを挙げさせていただきます。

　・長く続けられるよう、無理のない計画、運営を目指す。

　・自分が愛着を持てるものにする。

　・いざとなれば、助けてくれる、相談できる仲間を持つ。

今回は、キャンプ場の開設に向けて必要なことについて見て来ました。こうしてみると、 色々なことが必要となってきます。しかし、どれも解決できない問題ではありません。
勿論、色々なことあると思いますが、好きな場所にある自分の理想のキャンプ場で過ごす素晴らしい日々を考えてみてください、ここ那須を、そしてキャンプを心から愛する那須BASEの仲間がそんな夢の実現のお手伝いをさせていただきます。
キャンプに関するよもやま話をするつもりで、お気軽にご相談ください。