さあ、薪割をはじめましょう!

薪ストーブにはがつきもの、そしてそこで使う薪もできれば、自分で調達したいものですよね。
まあ、購入できないこともないですが、薪を自分で調達する、そのための薪割をするというのも、薪ストーブのある暮らしの一部として楽しんでいただきたいものです。


でも、いきなり薪割と言っても、経験のない方がほとんどだと思うので、どうやればいいのか不安ですよね。

今回は、そんな薪割について見ていきますね。

○綺麗に積み上げられて保存されている薪は美しい!

 薪ストーブのある別荘や家にいくと、軒先の雨がかからない空間や倉庫などに薪が積み上げられていることがあります。
ひと冬を越すための薪が用意されているわけですが、綺麗に割られた薪が整頓されて、冬を待つ姿って、なんだか美しい光景のような気がします。
特に、地方の中山間部にはお似合いの景色だと思います。

○薪割に使う道具とその使い方

 では、そんな薪を作るためにはどんなものが必要なのでしょうか?
いくつかの道具を紹介しておきます。

 ・斧

  薪割と言えば、やはり斧が思い浮かびますよね。
斧を振り下ろして、気を割っていく作業は、時には爽快感を感じることもあります。

そんな斧にも種類があります。
和斧洋斧というのがあるのをご存じですか。


和斧は童話の金太郎さんが背負っているようなもので、どちらかというと鋭いフォルムのものです。


それに対して、洋斧はずんぐりむっくりとしているのが特徴です。
先端のとがった部分から根本にかけて膨らんでいるようなエラが張っているような感じで、和斧よりも重いというのも特徴になります。
このうちのどちらが薪割に適しているかというと洋斧の方です。


その形を重さが薪割をスムーズにしてくれます。
軽い和斧の方が、薪を割るにはかえって力が必要になりますし、洋斧のふくらみが木を割いていってくれるのです。
膨らみが少ない和斧の場合は、刃が食い込んでそこから先に進めないこともあります。
値段ははるようですが、洋斧の方が薪割には適しています。

 ・薪割り機

  油圧を使った手動のものや電動のもの、あるいはエンジン式のものがあります、薪をセットしておけば斧を振り下ろすといった労力がいりません。
それに斧を振り下ろして薪を作る場合は、あるいは割った木が飛び散るので拾い集める労力が必要だったりしますから、作業効率は上がりますし、慣れれば女性や非力な方でも薪割をすることができます。

  エンジン式のものはパワーもありますが、大きく重かったりもしますし、値段も勿論はりますから、現実的なのは、電動式や手動式のものになると思います。切った木を横にセットするものが多いですから、木を立つように切る手間というのも省けます。
セットすれば、あとは薪割り機を操作するだけになります。

 ・楔(くさび)

「楔を打つ」という表現がありますが、斧などで割れない木を割るのに使います。
ハンマーで楔を木に打ちつけて徐々に木を割っていくのですが、楔が木の間に埋まってしまうこともあるので2つ用意しといた方がいいようです。

 ・チェーンソー

  チェーンソーは、生えている木を切るためだけに使うものではありません。うまく割れない木を割るのには、役立つこともあります。
勿論、薪の原料として木を調達する際にも役に立つことがあるかもしれません。

○薪割は木を知ることから始まる。

上手に薪割を行うためには、木のことを知る必要があります。
木にとってありがちな節などの部分は固く、上手に割ることができません。
また、中に節が隠れている場合等、違う方向から割っていくと、うまく割れることがあります。
なので、木の状態によって、道具を使いわけていくことも必要です。
このように、薪割は木との対話とも言えるのです。

最初は、慣れなくても、すぐに薪割の楽しさを知っていただくことができると思います。
冬から春先にかけて、集めて割った薪を並べて乾燥させながら、大自然の中で冬を待つ。

また家族と薪割、子供と薪割は最高のコミュニケーションだと思います

そんな那須の暮らしもいいものですね(^^♪