おはようございます!那須BASEでございます。

薪ストーブで火を焚いている時にこう思ったことはありませんか…?

「あれ?着火剤何個も使っているのに火がうまく点かない…」
「うまく炎が上がらない…」

薪ストーブライフを楽しむ・満喫するのにとても重要な[火起こし]
薪の爆ぜる音。揺らめく[炎]を楽しむ至福の時間。

これらに重要な物が[薪の乾燥]です!

いいはいいから!いい薪は乾燥が命
今日は薪の乾燥についてのお話をさせて頂きます。

○薪の乾燥が十分でないと?

 薪はしっかりと乾燥させることが大切だというのは、皆さんある程度はご存知だと思いますが、実際に乾燥が不十分だとどんなことになるのでしょうか。
具体的には次のような事態が起きます。

 ・着火しにくい。

 ・火力が十分に出ないため、温度が上がらない。

 ・燃焼が完全でないため、煙突にススなどが付きやすく、煙突が詰まったりといったことに繋がりやすく、事故原因にもなる。

薪ストーブが本来持つ性能を発揮できず快適な薪ストーブライフを満喫できないだけでなく、故障や事故にもつながりかねないものなのです。

○薪ストーブに適した薪の乾燥度合い、含水率とは?

 立ち木の状態で、木の含水率は50%以上となっています。
勿論、この状態では薪としては使えません。
この状態から乾燥させて実際に使える薪を作っていくわけですが、薪ストーブに用いる薪に適した状態は、だいたい含水率が20%以下、15%から20%ぐらいが最も適していると言えます。

含水率が50%のものと、含水率が20%の薪を較べると、かなりの火力の違いが出て来ます。
簡単に言うと水分を蒸発させるのにエネルギーが奪われるからです。

含水率の高い薪を使用すると、薪から水分の蒸発する音がでます。
ガラスを閉めていた場合、蒸発した水蒸気がガラスについて真っ白になり、中の様子が見えなくなってしまう…

このような経験があるのではないでしょうか?!

薪の含水率ってどうやって知るの?

 では、その含水率というのはどうやって知るのでしょうか。
これから薪ストーブの設置をお考えの方は、まだご存知でないかもしれませんが含水率計というのがあります。
計測の仕方はとても簡単で、薪を割った部分に何か所か含水率計の針のようなものを差し込むだけです。
含水率計は手のひらサイズぐらいのものもあり、弊社でも販売しております。決して高価なものではありません。

薪ストーブの設置される場合は、マストアイテムの1つといっていいでしょうから、用意しておいてください。

○薪ストーブの乾燥方法について!

では、薪ストーブ用の薪をしっかりと乾燥させるためにはどうすればいいのでしょうか。
 勿論、薪ストーブに適したサイズに木を割っていくことから始まりますが、直径20センチ以上のものが乾燥のためには適しています。
薪を割って断面を露出されることで、乾燥が促進されるからです。

薪を乾燥させる方法には最初から雨に晒さないなど色々な方法がありますが、ここでは最初は天日乾燥させる方法を紹介します。
割った薪を、最初から屋根の下などに置いておくのではなく、暫くは野積みしておきます。
雨に濡れてもいいので、天日や風に当たるような感じに積んでおきます。
その際には樹皮の部分を下にして断面が露出するようにして置いておきます。
また、地面に直接触れないようにしておきましょう。

数週間そのような形である程度薪を乾燥させたら、今度は、雨に濡れない軒下に入れて乾燥・保管しておきます。
薪の乾燥については、「2年モノ」がいいなどとされたり、「最低1年半ぐらいはかかる。」と言われることもありますが、実際には薪のサイズ、太さによって大きく変わってきます。
細かく割れば割るほど、早く乾燥します。

だいたい1年、場合によっては半年余りで薪ストーブ用の薪に適した乾燥度合いになります。
確かに手間はかかりますが、運搬等は楽になります。
焚き付け用の薪の場合は、更に細かくしておけばいいでしょう。

まとめ

 薪ストーブに使う薪について見て来ました。

実際に、乾燥・保管させておく場合は、薪を割った時期ごとに分けておき、いつ頃の薪なのかということを記しておくのも1つの方法かもしれません。
いずれにしても、薪は薪ストーブの命、しっかりと乾燥させて、いい薪を作ってください。
私達、那須BASEでは、そんな薪ストーブとのお付き合い、全てに関する相談に乗らせていただきます。

一緒に、薪ストーブの炎の揺らぎを楽しみましょう。