普段暮らす住宅に限らず別荘、貸別荘等でも駐車スペースが必要となることがあります。普段はあまり車を使わない都心ならいざ知らず、ちょっと都心から離れたところになると、車は必需品で、その置き場所について色々と考えておく必要があります。勿論、スペースだけを確保して、露天で置いておくのもアリかもしれませんが、大切な愛車のことを考えると、車庫、ガレージがあるにこしたことはありません。そんな車庫、ガレージの中でも、今回は比較的、簡単に設置することが出来るカーポートについて見ていきたいと思います。

〇改めてカーポートとは?そのメリットやデメリットは?

 カーポートとは、柱と屋根だけで出来た簡易的な車庫、ガレージのことです。壁で囲まれ、シャッターなどがある本格的なものに較べると、安価で手軽に設置できるため、多く見かけるようになりました。

 カーポートを設置することで次のようなメリットがあります。

 ・愛車を雨、風、雪、霜、紫外線や鳥の糞害等から守ることが出来る。

 ・乗り降りの際に、雨に濡れることがない。

 ・自転車やバイクの他スペアタイヤ等の普段使わないものも置くことが出来る。

 一方、デメリットとしては、次のようなことが考えられます。

 ・柱があるため、車の出し入れ等の邪魔になることがある。

 ・台風や降雪などで破損する恐れがある。

〇カーポートの種類は?

 カーポートには、簡単に言うと、支柱が2本のものと4本のものとがあります。勿論、柱が4本のものの方が強度的には高くなりますが、その分、スペースが制約されることになります。

 屋根の素材としては透明なプラスチック系のものが用いられることが多く、「アクリル」と「ポリカーポネイト」とがあります。どちらも透明度が高く、加工もしやすい素材ですが、強度という点では、ポリカーポネイトの方が優れています。アクリルは、より加工しやすいという特徴がありますが、衝撃に弱いということの他にも紫外線によって劣化することもあります。

 その他にも、最も強度が期待できるアルミ折板やコスト面で優れる塩化ビニール波板などがあります。

〇カーポートを設置する際の注意点は?

 愛車を守る便利な駐車スペースとしてカーポートを紹介してきましたが、設置する際には注意が必要な点があります。

 まず法規制についてですが、柱と屋根があるカーポートは、基本的には建築物として扱われることになります。そのため、カーポートも含めた敷地内にある建物全体で建築基準法などで定められた建蔽率等の大きさに関する規定をクリアする必要にあります。また、防火地域等では屋根の材質の制限もかかってきます。他にも建築物としての規制がかかってくることがあると思っておいてください。

 また、設置する場所等についてですが、敷地の端の方に設置されることが多いと思いますが、出入の際の安全面は勿論、雨水の処理や隣地の方の邪魔にならないようにするといった配慮が必要となってきます。

今回はカーポートについて見て来ました。

いくつかの住宅資材関連のメーカーから色々な製品が出ていて、サイズや構造、デザイン、

材質等ご希望のものを選べるようになっていますが、選ぶ際には、雨風や降雪といった、

その地域の自然条件等も考慮する必要があります。

私達、那須BASEでは、設置場所や使い勝手も考慮したカーポート選びのお手伝いもさせ

ていただきます。長い目で見て、トータルで居心地のいい空間創りをさせていただきたい

と思っておりますので、一度、ご相談ください。