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コロナ禍以前からサウナは若い人や女性にとっても、非日常空間を味わいリフレッシュできる場所となっていました。「整う」という言葉に代表されるように、サウナで心身ともにいい状態にして、公私に渡ってのパフォーマンスのアップを果たそうという方が、増え続けています。今、そんなサウナ好きの方々の注目を集めているのが、個室サウナです。今までのサウナが更にバージョンアップし、より多くの層に楽しんでいただけるようになっていて、開業をお考えの方も多いと思います。今回は、そんな個室サウナの開業に向けてのお話をさせていただきたいと思います。
〇個室サウナってどんなもの?何故、個室サウナなのか?
個室サウナは、その名の通り、比較的少人数で貸し切り状態で利用できるサウナのことです。これまでのサウナと言えば、温泉やスーパー銭湯等で見られるように、それなりの広さのサウナ室があって、ひな壇状のスペースに座って、サウナを楽しむといったものが多かったと思います。勿論、それはそれでいいのですが、やはり家族や友人同士のグループ、カップルだけで、周りに気兼ねすることなくサウナを楽しみたいという気持ちをお持ちの方も多かったのが現実です。そんな声に応えるようにして出来たのが個室サウナです。
〇個室サウナの特徴やメリット・デメリットは?
個室サウナの特徴は、一人から数人で楽しめるような独立した空間となっていることです。そのため、プライベートな仲間で楽しむことが出来るのは勿論ですが、温度やスタタイルも含めて、それぞれの希望する過ごし方が出来るようになっています。サウナ愛好家には、自分の好みの温度等があり、それにあったサウナを探されたりするようですが、自分好みのサウナ空間にするのが個室サウナです。以上が利用する側から見た個室サウナのメリットになるわけですが、デメリットとして、やはり利用料金が少し高くなることを挙げることが出来るかと思いますが、その分の価値はありそうですよね。
〇個室サウナの開業に向けての準備
では、最後に個室サウナの開業に向けて、押さえておかなければいけない点を見ていきます。まずは許認可関係ですが主に次の2つの面から調査、検討する必要があります。
➀構造に関するもの 建築基準法、消防法 等
②営業に関するもの 公衆浴場法、地域の条例 等
それでは、➀について見ていきます。
まず建築基準法についてですが、個室サウナというのは、不特定多数の人が利用する、出入りするものですから、建物全体が特殊建築物というものに該当してきます。それによって、構造や安全面は勿論、立地にも制限がかかってきます。例えば、住居系の建築物しか認められていないような地域では開業することができません。
また、当然ですが、消防法の規定を満たす必要があり、防火や避難等についての配慮が必要となってきます。
次に②の営業に関するものについてですが、サウナは公衆浴場法で定められた特殊公衆浴場に該当し、保健所の許可を得る必要があります。また、地域ごとに条例で、いわゆる混浴が認められていないところもあり、サウナも含めて規制されていたりもしますから、そのような形態での営業も想定されている場合は、確認が必要です。
次に設備関係についてですが、何と言っても、電気やガス等の熱源について、必要なスペックを満たすことが出来るかについて検討しておく必要があります。既存の建物を利用する場合等は新たな工事が必要となってくることもあります。
最後に、経営面ですが、やはり大きな負担となるのが、最初の設備にかかる費用の他に水道、光熱費といったランニングコストです。個室サウナはグループごとに比較的長時間の利用が想定されますから、そのつもりで利用料金の設定などが必要となります。せっかく、気の合った仲間や家族と過ごす時間ですから、ゆっくりとしたいという方がほとんどだと思いますから、そのような点も考慮して、リピーターが多くなるようなシステムにする必要があります。
今回は、今、注目されている個室サウナについて見て来ました。屋外に設置できるバレル
(樽型)サウナと呼ばれるものもあり、都心は勿論、ここ那須のような自然豊かな場所
でも、利用が考えられます。澄んだ空気と緑に囲まれた、都会の喧騒から離れた地域で
「整う」って、なんだか素敵な感じがしませんか。
私達、那須BASEでは、ここ那須は勿論、色々な地域での個室サウナについてのご相談を
お受けしております。バレルサウナの販売から設置、薪で使用するサウナ、電気サウナなど設備関係についての専門家もいる、私達と一緒に、個室サウナの計画を整えてみませんか。